更新 2020年5月17日
吉田恭の音楽・
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伝承童謡集, Op.(-80)
Nursery Rhymes, Op.(-80)
No.1 Humpty Dumpty (譜面(PDF),ニコニ・コモンズ)
No.2 Ladybird ladybird (譜面(PDF),ニコニ・コモンズ)
No.3 Who killed Cock Robin? (譜面(PDF),ニコニ・コモンズ)
No.4 Sing a song of sixpence (譜面(PDF),ニコニ・コモンズ)
No.5 Three wise men of Gotham (譜面(PDF),ニコニ・コモンズ)
No.6 Tom, he was a piper's son (譜面(PDF),ニコニ・コモンズ)
No.7 Little Miss Muffet (譜面(PDF),ニコニ・コモンズ)
No.8 As I was going to St. Ives (譜面(PDF),ニコニ・コモンズ)
編成: No.1:朗読,ピアノ.No.2:朗読,フルート.No.3:朗読,木管五重奏(フルート,オーボエ,クラリネット,ホルン,ファゴット),ピアノ.No.4:朗読,クラリネット.No.5:朗読,ホルン.No.6:朗読,オーボエ.No.7:朗読,ファゴット.No.8:朗読,木管五重奏(フルート,オーボエ,クラリネット,ホルン,ファゴット),ピアノ.
演奏時間: No.1:約20秒.No.2:約1分.No.3:約2分.No.4:約1分.No.5:約20秒.No.6:約2分.No.7:約20秒.No.8:約1分.
作曲時期: No.1:2014年3月8日--3月15日. No.2:2014年3月22日--3月28日.No.3:2015年2月11日--4月4日.No.4:2016年3月22日--4月4日.No.5:2017年3月22日--4月1日.No.6:2018年3月22日--4月3日.No.7:2019年3月28日--4月6日.No.8:2020年2月23日--4月5日.
動画:
- No.1 Humpty Dumpty
きみっふぃー氏
小川P氏
Claire氏
れふ/姐の音P氏
- No.2 Ladybird ladybird
小川P氏
きみっふぃー氏
- No.3 Who killed Cock Robin?
BumblebeeQueen氏
8bitP氏
小川P氏
小川P氏(再演)
- No.4 Sing a song of sixpence
小川P氏
YUJIN氏
- No.5 Three wise men of Gotham
小川P氏
きみっふぃー氏
8bitP氏
- No.6 Tom, he was a piper's son
小川P氏
- No.7 Little Miss Muffet
小川P氏
- No.8 As I was going to St. Ives
小川P氏
英語圏の伝承童謡は明確な旋律を持たず語るような抑揚とリズムで歌われる場合が多い。その抑揚とリズムを活かして伴奏を付けた試みとして、英語詩の朗読については、例えばウォルトンの『ファサード』やブリテンの『夜行郵便』映画音楽等が挙げられる。明確な旋律を持たない伝承童謡の伴奏には無調的ただしある程度の律を持つ12音技法が相性が良さそうだ、と以前より考えており、そのような考えのもといくつかの伝承童謡に12音音列による伴奏をつけた。朗読のリズムも記譜されているが、これはあくまで目安で、もとの童謡にあるリズムを活かすべきで、記譜からの1,2拍程度のずれは許容範囲である。一般に伝承童謡には様々な歴史的事件の記憶が暗喩で込められているとも言われ、その謎解きも楽しみ方の一つだろう。本作でも様々な曲の断片をこじつけに近いレベルも含み引用して、その曰く有り気な感じを出そうと試みた。奏者、聴き手は具体的な引用曲を知る必要は無い。この曲集を全曲または抜粋で演奏するとき、第8曲 "As I was going to St. Ives"を序曲、第3曲"Who killed Cock Robin?"を終曲としてよい。その他の曲の演奏順序は任意である。
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No.1 Humpty Dumpty
ピアノパートは、1920,30年代12音技法初期のシェーンベルクやヴェーベルンの伝統的書法を参考にした。オリジナルクラシカ初演祭2出品作品。
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No.2 Ladybird ladybird
曲の発想、特にフルートの楽器選択、の元はジョン・キャメロン作曲による映画『ケス』の音楽。この映画の監督ケン・ローチに『レディバード・レディバード』という題名の映画があり、そこからの連想。12音音列の扱いは跳躍や長短の音価の使用等松平頼則を参考にした。オリジナルクラシカ初演祭2出品作品。
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No.3 Who killed Cock Robin?
サンプリングでループを組むような構成にした。書法や音響はフェルドマンを参考にした。オリジナルクラシカ初演祭3出品作品。
作曲解説動画
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No.4 Sing a song of sixpence
スウィングの感じで。オリジナルクラシカ初演祭4出品作品。
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No.5 Three wise men of Gotham
12音音列が一度提示されるのみだが、5つの曲から6つの断片が引用されている。オリジナルクラシカ初演祭5出品作品。
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No.6 Tom, he was a piper's son
12音音列によるが、非装飾音には本位音(ピアノで白鍵)装飾音には変位音(ピアノで黒鍵)を配し、ある種の旋法感を期待している。オリジナルクラシカ初演祭6出品作品。
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No.7 Little Miss Muffet
3つのパートとして書かれたものを1人で演奏することを想定している。オリジナルクラシカ初演祭7出品作品。
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No.8 As I was going to St. Ives
詞からの連想でアイヴズの書法を参考にした。オリジナルクラシカ初演祭8出品作品。
吉田 恭
Kyo Yoshida
http://kyo-yoshida.la.coocan.jp/
kyo_yoshida@nifty.com