更新 2022年1月1日

TV（2021年）

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1. 『100分de萩尾望都』．司会：カズレーサー，安部みちこ，出演：小谷真理，ヤマザキマリ，中条省平，夢枕獏．2021年1月2日（土）21:30--23:10放送，NHK Eテレ．2021年1月6日．

   『トーマの心臓』は、ヘッセの『知と愛』とともに、自分がピアノ短編小説『ルッツとリヒャルト』を書くときに参考にしたのだった。

2. 『アナザーストーリーズ』「フタバスズキリュウと“のび太の恐竜”～つながれた“夢”～」．ナビゲーター：松嶋菜々子，語り：濱田岳．2021年1月26日（火）21:00--22:00放送，NHK BSプレミアム．2021年1月27日．
3. 連続テレビ小説『澪つくし』．脚本：ジェームス三木（1985年）．2020年9月21日--2021年3月27日，7:15--7:30放送，NHK BSプレミアム．

   連ドラは親しみやすいキャラの日常に寄り添い進行するのが多い中、本作は立場や性格を際立てたキャラを多数配しぶつけあって容赦無く痛ぶりつくすタイプの脚本。

4. 連続テレビ小説『おちょやん』．作：八津弘幸．2020年11月30日--2021年5月14日，7:30--7:45放送，NHK BSプレミアム．

   親の虐待と夫の浮気のテーマで、劇中時（大正昭和前期）の価値観と令和のお茶の間コードの擦り合わせは悩みどころ。親の方は演者（トータス松本）の力量で虐待を描きつつ親しみも維持できたが、夫の方は演出的に薄めてしのぐ感じだった。

5. 田村正和さん追悼特別番組『古畑任三郎ファイナル～ラスト・ダンス～』．脚本：三谷幸喜．2021年5月21日，20:00--21:58放送，フジテレビ．

   三谷幸喜はやはりワイルダー的饒舌だなと思った。

6. 土曜ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』(1)--(5)．作：渡辺あや．2021年4月23日（土）--5月29日（土），21:00--21:50放送，NHK 総合．2021年5月31日．

   時事問題やら自分の職業関連やらで元ネタを大分共有していると思うが、社会派と娯楽を両立させる配置の仕方や誇張の匙加減など秀逸だと思う。

7. 東京2020オリンピック　開会式（中継）．2021年7月23日（土），19:56--23:50頃放送，NHK 総合．

   自室の電灯が切れたので、居間にいたら何となく観てしまった。

8. 連続テレビ小説『あぐり』．脚本：清水有生（1997年）．2021年3月29日--2021年9月25日，7:15--7:30放送，NHK BSプレミアム．

   全体的に軽快なタッチだが、登場人物達のエキセントリックさは筋を通しているし、それを実家の太さが支えている構造やその稼業の代替わりの移ろいなど、色々押さえられてもいる。

9. 『ウルトラＱ』（4Kリマスター版）．2021年3月29日（月）--10月4日（月），23:15--23:41放送，NHK BSプレミアム．

   長編にもなりうる題材が30分未満の尺に切り詰められ、余韻が残る感じがいい。怪獣・怪奇・ドタバタ・ドラマなど色々試された後、次作『ウルトラマン』の型へと収斂していったのだろう。今回印象に残ったのは第2,3,5,11,13,15,17,20,25,28話。

10. 『伝説のコンサート“山口百恵 1980.10.5 日本武道館”』．2021年1月30日（土），15:35--17:59放送，NHK 総合．--2021年10月15日．

    歌唱もMCも作り込まれた山口百恵の存在感前提の上物に感じられる。山口百恵本人もアイドルというシステムのフロントエンドを演じるのに徹していたのだろうと思う。

11. 『出没！アド街ック天国　～千葉　流山～』．2021年10月16日（土），21:00--21:54放送，テレビ東京 ．
12. 『クラシック音楽館』「大友良英presents 武満徹の“うた”」．2021年9月11日（土），15:00--17:00放送，NHK Eテレ．2021年10月20--28日．

    『明日ハ晴レカナ、曇リカナ』の武満の弾き語りで間違って歌い直している箇所を指摘している大友は、ONJQ以降制御の効かないところの効果を狙っているところもあって、今回の原田郁子の歌唱も高音がかすれてしまう箇所などそういうのがもっとあると面白い。

13. 連続テレビ小説『おかえりモネ』．作：安達奈緒子．2021年5月17日--2021年10月29日，7:30--7:45放送，NHK BSプレミアム．

    気遣いとか優しさとか後ろめたさとかで絡めてくる地元の呪縛が、大震災後取り得る幾つかの有り様を繊細に描いていたと思う。

14. 『伝説のコンサート“わが愛しのキャンディーズ”　リマスター版』．2021年10月10日（日），16:30--18:00放送．NHK 総合．2021年10月29日--11月6日．

    キャンディーズは歌唱力もあったしバックバンドのサポートもあったし歌手メインへの出口もあり得たかもしれないが、パーソナルなキャラクターを前面に出すアイドル性が膨らみすぎて、女性三人では看板を背負いきれなくなったのだろう。

15. 『アンという名の少女2』．作：モイラ・ウォリー・ベケット（2018年）．2021年9月12日（日）--2021年11月21日（日），23:00--23:45放送，NHK 総合．--2021年12月1日．

    英語と日本語の両方を視聴するのがしんどくなったので基本英語のみで。脚本も演出も演技もこぞって登場人物の脆く繊細な内面を掘り下げにかかるので、原作での容赦ないマリラのツッコミと空想と修辞でかわすアンのボケの応酬みたいなところは楽しめないのだな。

16. 『カンブリア宮殿』「人口増加率全国１位！千葉・流山市の人集め＆地域活性術」．2021年12月9日（木），23:06--23:55放送．テレビ東京 ．2021年12月10日．
17. 『第72回NHK紅白歌合戦』．2021年12月31日（金），19:30--23:45放送，NHK 総合テレビ．2021年12月31日．