更新 2021年1月1日

TV（2020年）

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1. 『ドラえもん50周年「夢いっぱいの“ひみつ道具”がここまで実現！」』．出演：鬼龍院翔，ヒャダイン，粟野咲莉他．2019年1月2日（水）16:45--17:58放送，NHK 総合．2019年1月13日．

   番組最後に出てきたペタリハンドの技術には、自分の短編『2075年3月11日』でも取材した。

2. 連続テレビ小説『おしん』．脚本：橋田壽賀子（1983--84年）．2019年4月1日--2020年3月21日，7:15--7:30放送，NHK BSプレミアム．

   物が豊かになった1980年代から反省を込めて振り返る形での明治末期生まれ女の一代記だが、女の自立や家族のあり方のテーマは今にも通じ、経済の長期低迷を経た2020年にはまた別の角度からも観られ、普遍性を獲得したドラマだと思う。

3. 連続テレビ小説『スカーレット』．脚本：水橋文美江．2019年9月30日--2020年3月28日，7:30--7:45放送，NHK BSプレミアム．

   全体的に手堅い作りだった。

4. 『日曜美術館』「疫病をこえて　人は何を描いてきたか」．司会：小野正嗣，柴田祐規子，ゲスト：小池寿子，山本聡美他 ，2020年4月19日（日）9:00--9:45，NHK Eテレ．
5. 『BS世界のドキュメンタリー』「キューブリックが語るキューブリック」．2020年7月14日（火）0:00--0:50，NHK BS1．
6. 連続テレビ小説『はね駒』．脚本：寺内小春（1986年）．2020年3月23日--2020年9月19日，7:15--7:30放送，NHK BSプレミアム．

   『おしん』とは異なり辛い出来事は強調しないほのぼの路線であるが、人物造形や日常描写に東北ののんびりしたところや因習的なところの明暗も滲ませながら、飽きさせない作りだ。

7. 『NHKスペシャル』「筒美京平からの贈りもの　天才作曲家の素顔」．2020年10月31日（土）21:00--21:50，NHK 総合．2020年11月2日．

   歌手の変わった声質を活かす形で耳目を集め、歌唱力不足のところは伴奏のサウンドやフィルインで手厚くサポートするのが、筒美の得意なスタイルだったと思う。太田裕美でいえば舌足らずなところや高音の裏声を強調するために、『木綿のハンカチーフ』で「ぼくは旅立つ」の口の狭い「つ」に敢えて高音跳躍を配したり、『赤いハイヒール』のサビで「そばかすお嬢さん」の「ん」など発音しづらいところでわざと地声と裏声の切り替わる音域で旋律をくねらせたり。

8. 連続テレビ小説『エール』．原案：林宏司， 作：清水友佳子，嶋田うれ葉，吉田照幸．2020年3月30日--2020年11月27日，7:30--7:45放送，NHK BSプレミアム．

   主人公古山のモデルとなった古関裕而は良くも悪くもイノセントに戦中から戦後に移行した人なので、戦中政治的思想的に動いて戦後外圧的内省的に書けなくなる役は別に配した方が良かったかも。山田耕筰をモデルとした小山田は『アマデウス』のサリエリ的役回りを当てられたが、演じた志村けんが生きていれば戦後先述の役割を当てる手もあったかも。

9. 『アンという名の少女』シーズン1．作：モイラ・ウォリー・ベケット（2017年）．2020年9月13日（日）--2020年11月1日（日），23:00--23:47放送，NHK 総合．2020年12月21日．

   英語音声だけだと辛いので日本語吹き替えも視聴。原作『赤毛のアン』に性自認・性差別・人種差別等の現代的視点も盛り込んでアレンジ。原作の裏側にそういう暗部を想定することは可能だろうが、そこを想像力・修辞・ユーモアで乗り切る原作の力量も改めて感じる。

10. 『第71回NHK紅白歌合戦』．2020年12月31日（木），19:30--23:45放送，NHK 総合テレビ．2020年12月31日．