更新 2008年3月6日
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#1352『お天気カード』。#69『お天気ボックス』のリメイク。#69の方がテンポもノリも圧倒的にいい。
#852『あの窓にさようなら』。このエピソードは、何となく太田裕美『木綿のハンカチーフ』を連想させる。
『ゾウとおじさん』。アニメ初期（1979〜80年）のドラえもんとのび太、メチャクチャに元気がある。スモールライトで小さくなるゾウに飼育員のおじさんが驚愕するシーンがグッとくる。どうしようもない状況下で起こった奇跡に対する素朴な畏敬。
特別展『ドラえもんとはらっぱー土管は、ワンダーランドの入り口』。安全のためか土管は積み重ねず並べてあるのみで、土管と土管の間は土を挟んで動かないようにしてある。子どもにも人気があるようで良かった。あとは、落書きし放題のブロック塀がほしかった。
「な、かんたんだろ。じゃまものは消してしまえ。すみごごちのいい世界にしようじゃないか。」水田わさびによるドラえもんのこのセリフは、大山のぶ代による#101「どくさいスイッチ」の同セリフのおどろおどろしさと比べると、淡白。ラスト付近、教訓を垂れるところも同じくらい淡白だったら良かったのだが、ちょっと噛んで含めるような口調が嫌だった。
藤子(A)の姪で藤子スタジオ取締役の松野泉へのインタヴューも興味深い。「安孫子先生って徳な人だと思うの。あんなだらしない叔父をみんなが遊んでくれるし。」はなるほどと感じた。藤子・F『ドラえもん』の「ニクメナイン」のヒントは藤子(A)だったのかも知れない。ファン座談会での「弱い者の視点」に関する指摘「安孫子先生の作品は見守るのではなくて、自分が弱い子であり、ダメな子なんです。」は鋭いと思った。
照明、ゴミ箱、消火器を収納する箱に至るまで、日常を連想させるデザインは徹底的に排除されている。レジも電卓部分などはなるべく客の目に触れないように配慮されている。非日常的な夢の世界は、このような細部の演出により成り立っている。
『センター・オブ・ジ・アース』のジェットコースター、最後の急降下はその前にじりじり上昇するところで予想可能で構える余裕ができてしまう。客を効果的に驚かすには、例えば暫く平坦に走ってから客の構えるタイミングをずらすように急降下に入るのがいいのではないか。
レビュー『アンコール！』の前半はガーシュウィン特集。
「（秘）スパイ大作戦」。スネ夫の弱みが、おねしょから服を全部脱いでドアを開け放しにしないとトイレで大ができない、に変更。夜尿症は治療等の対象となる病気である、との近年の認識に基づく配慮と思われる。
「ハロー宇宙人」。火星に苔が生えているという設定は、現在では苦しい。しかし、新アニメシリーズの『ドラえもん』では、連載時との時代背景のずれについては基本的にすっとぼける路線でいくらしい。
「ドラえもんだらけ」。原作では隣の部屋で寝るのび太が、アニメでは家の設定上廊下で寝ることになった。寝ているのび太を原作通り固定カメラで収めたのはいいセンスだと思うが、アングルはもう一工夫あり得たかも知れない。
「ココロコロン」。ドラえもんのセリフ「人形がしゃべるわけないだろ」はアニメのオリジナル。ドラえもんの口の悪さが出ていていい感じ。水田わさびのドラえもんもだんだんぞんざいな口調になってきて、嬉しい。
タイトルの時などに流れるメインテーマは、階名で書くと「ドッドラド」となる。『ドラえもん』の「ドラ」にかけているのだろう。
「一生に一度は百点を…」。のび太がコンピューターペンシルを使わなかったことを知って、ドラえもんが目をウルウルさせるのは、やり過ぎ。
「のろいのカメラ」。最後に「人を呪わば穴ふたつ」の諺を付け足すのは、いわば民話に込められた原初的衝動を教訓の鋳型にはめて殺してしまうようなもので、頂けない。
更新 2005年12月11日
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フィリップ・カーリ（Philip Carli）による生ピアノ伴奏。後期ロマン派からハリウッド映画音楽へと繋がる線上のスタイル。