更新 2004年1月5日

本（2003年）

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1. Marcus Aurelius "Ta eis heauton". マルクス・アウレーリウス（神谷美恵子訳）『自省録』．岩波書店，1956年10月25日第1刷，2002年4月5日第65刷（岩波文庫）．ISBN 4-00-336101-6．2003年1月26日購入，2003年1月26日--2月10日．

   父が亡くなった時に持っていた鞄に入っていた本。34ページ（第3章、5）に栞が挿んであった。他のことには捕われず「自己のうちなる指導理性を見守る」（第3章、4）姿勢に共感するところは多い。「今すぐにも人生を去って行くことのできる者のごとくあらゆることをおこない、話し、考えること」（第2章、11）を父は読んだだろうか。

2. 小原俊樹編『図解　隷書入門』．木耳社，1996年9月25日第1版第1刷，2000年2月25日第1版第3刷．ISBN 4-8393-2660-6．2003年3月10日購入．2003年3月10日．

   字体が変化してゆく歴史も面白い。

3. 湯川吉太郎原輯『隷書小字典』．マール社，1986年3月20日第1刷，2002年7月20日第13刷．ISBN 4-8373-0479-6．2003年3月10日購入．2003年3月10日．

   墓石に刻んでもらった字体とこの字典に載っている字体が大分違う。

4. Bram Stoker "Dracula"．Penguin Books［イギリス］，1993年（Penguin Classics, paperback）．1998年10月10日--2003年3月22日．

   Project Gutenbergの電子テキストで読み始めたが、挫折して結局ペーパーバックで読了。最初の4章、ジョナサン・ハーカーの日誌のムードがいい。

5. Robert A. Heinlein "Have space suit - will travel"．Ace Book［アメリカ］，1958年（paperback）．2003年3月24日--2003年5月17日．

   10、11歳の頃抄訳で読んだ『大宇宙の少年』の原作。主人公は困難に立ち向かう時にも合理的なおかつ直情的で、悲愴感が漂わないのが印象的。自助努力が全て報われる訳ではないが、それなりの原因と準備があってそれなりのことが実現するという合理性への信頼を、増殖させてくれる。

6. 世界の名作図書館34，Robert A. Heinlein "Have space suit - will travel"，ロバート・A・ハインライン（福島正実・訳，司修・絵）『大宇宙の少年』，Isaac Asimov "I, robot"，アイザック・アシモフ（内田庶・訳，山本耀也・絵）『わたしはロボット』，Александр Романович Беляев "Светопреставление"，アレクサンドル・ロマノウィチ・ベリャーエフ（袋一平・訳，小野田俊・絵）『くるった世界』．講談社，1972年4月12日第1刷，1972年7月1日第2刷．8397-216844-2253(1)．2003年5月18日．

   『大宇宙の少年』、10、11歳の頃夢中になって読んだSFを再読。当時一番印象に残ったのは、「地軸を90度まげて太陽系から追放する」という惑星に対する処刑。これに感化され、当時自分でも『第十一番惑星』というSF小説を書いた（原稿紛失、未完）。今回原作を読んで、この処刑が（説明の簡便のためだろうか）変更されて訳されていることが分かった。原作には「時空間から90度ずらされる」（「平面からその法線方向にずらされる」からの比喩）とある。抄訳なので細かい描写は省略されているが、逆に描写が追加されている箇所もあり、パトリシアは原作に比べて微妙にしおらしくなっている。

7. 『鉄腕アトムコンプリートブック』．メディアファクトリー，2003年4月11日初版第1刷発行．ISBN 4-8401-0732-7 C0079，2003年4月10日購入．2003年7月6日．
8. 田崎晴明『熱力学＝現代的視点から』．培風館，2000年4月12日初版発行，2001年9月20日初版第3刷発行（新物理学シリーズ32）．ISBN 4-563-02432-5 C3342．2002年10月1日購入，2002年10月1日--2003年7月18日．

   これまで熱力学を理解出来なかったのだが、この教科書で大分理解出来るようになった。未だ完全に自分のものにはなっていないが、ひとまず通読終了。