更新 2004年3月8日
この曲は、まず 2台のピアノのために作曲（編曲）された。 2台のピアノ版では、一人がジョージ・ガーシュウィン（George Gershwin, 1989−1937）作曲の『アイ・ガット・リズム』を演奏し、もう一人がそれにアルノルト・シェーンベルク（Arnold Schönberg, 1974−1951）の曲の断片による合いの手を入れる、という構造になってる。トランペット奏者の曽我部清典の依頼で2001年ゼフュロス（スライド付きトランペット）とピアノのために再編曲された。2004年には、大井浩明の依頼で大井浩明/鈴木貴彦・2台ピアノ演奏会『豊穣なる大地の果てに』のアンコール演奏用に2台版が改訂された。演奏時間は約1〜2分。
この曲の着想は、ガーシュウィンとシェーンベルクがテニス仲間であったという事実から得られている。片やアメリカポピュラー音楽の大家そして片や無調や12音音楽を創始した「難解な現代音楽」の作曲家であるが、この二人の相性は音楽面でも決して悪くはない、と作曲者は考えている。